春の柳川 [観光スポット(福岡県)]
庭に咲いている白い水仙です。
数種類の水仙がありますが、一番最後に咲いた水仙です。
飾り棚の花瓶にさした水仙
甘く清らかな香りを放っています。
春分の日の連休を利用して、倉敷から娘が久しぶりに帰ってきました。
旦那様も一緒の予定でしたが、仕事の都合で旦那様は帰ってこれず、娘だけの帰省になりました。
柳川に一緒に行くことにしました。
私たちも、夏、秋の柳川は行ったことがありますが、今の時期は初めてです。
ウナギのセイロ蒸しが有名で、さっそく早目のランチにしました。
川下りの見えるところにあるお店で、その様子を見ながらいただくのも風流な感じもしました。
娘も、ふっくらと食感のいいタレのしみ込んだおいしいウナギ、ご飯に満足していました。
この日は、お天気のいい春らしい日で、観光客の方々もすごく多かったです。
川下りの券を買って、しばらく待ってやっと自分たちの乗船の時が来ました。
今まで回ったコースとは違うコースにしました。
私たちの船には、イギリスとアメリカ出身の若い女性の方がたも一緒でした。
船頭さんが、面白い和製英語でしゃべりかけるときなど、みんなの笑い声がして和やかな雰囲気です。
ガイドの合間にうたわれるお歌もお上手で、いい乗り心地を助長してくれています。
川沿いの家々の前では、春の花木が目を楽しませてくれます。
白いコブシの花も咲き始めていました。
黄色いエニシダの花
木々の枝が、水面のほうに伸びています。
前に見える木製の橋の下をくぐっていきます。
くぐった後の写真です。
苔むした屋根もいい雰囲気をかもしだしています。
柳川藩主立花邸「御花」の庭園も見えています。
低い木の枝の下をくぐるのも、ドキドキワクワクの体験です。
低い石橋もいくつかあり、そのたびに体を低くしますが、
船頭さんの仕事も馴れていないと大変だし、体力もいるだろうなと思うことです。
私たちの船頭さんは、70歳くらいの高齢の方でしたので、その身軽さに感心することでした。
建物の壁なども美しいです。
椿や桃の花でしょうか、目を楽しませてくれます。
ここ柳川は、4月3日までは、「柳川雛祭り、さげもん祭り」が開催されています。
観光客の方々が多いのも頷けます。
川沿いには、船にお雛様も飾りつけしてあります。
若い芽吹いた柳の枝も、風にしなって、爽快な眺めです。
その下を川下りする船の景観は、なかなか素敵です。
他の船と行き交う瞬間も、お仲間さんというような心温まるものがあります。
ひとしきり、乗船を楽しんだ後は、歩いてみて回ることに。
橋の上から撮った、さげもんがいっぱい飾ってある華やかな場所です。
ここ柳川では、吊るし雛のことを「さげもん」と言います。
江戸時代末期、女の子が生まれると、お雛様の代わりに、
古着の端きれで小物を作り、飾ってお祝いしたのが始まりのようです。
縁起物を吊るして、初節句の女の子の幸せと健康、良縁を願って飾られる「さげもん」。
数も決まっていて、7個7列の49個と中央に柳川まりを2個さげて、全部で51個とのこと。
人生50年と言われていたその昔、1年でも長生きしてもらいたいという親の願いが込められているようです。
前までに訪れた時とは違った、お雛様の雰囲気漂う柳川、
娘といい時間を過ごすことができました。
これからの桜の咲きだす時期になると、ピンク色に染まる美しい柳川が、楽しめることでしょうね。