シャガール展 [身辺のこと]
シャガール展に行ってきました。
版画でつづる愛の物語
チケットの画像です。
今回の展示は、聖書、アラビアンナイト、ダフニスとクロエなどの物語をテーマにした版画の作品たち
代表的なサーカスやオデッセイなども展示してあります。
全279点の見応えあるシャガール展です。
聖書などを手がけた白黒の作品は、暗いイメージですが、より神聖さと重厚が感じられ、その世界に引き込まれます。
華やかな色調の作品は、まるで夢心地のような気持ちにもさせられる魅力があります。
改めてその表現力、世界観に魅了させられました。
シャガールの作品に最初惹かれたのは、青の色づかいでした。
神秘的で、愛に溢れる作品は、心豊かにしてくれ、なんとも言えない充足感があります。
マルク シャガールの言葉に
(子供の頃から、聖書に夢中だった。
聖書は、自然の響きのようであり、その秘密を伝えようと試みた。
私にとって、芸術と人生における完成は聖書の源に由来している
私を幻想的と呼ばないでほしい
反対に私はレアリストなのだ。
私は大地を愛している)
などがあります。
今回の作品を見ながら、シャガールの言葉が
反映されているなと実感したことです。
幻想的な作品として捉えていましたが、シャガールの思いは、まだ深いものがあり、魂まで揺さぶるものなのかなとも思ったりします。
たくさんの作品たちを真剣に見ながら、途中で
めまいのような錯覚を覚え、中央の椅子に座って眺めたりもしました。
美しいとか夢想的とか以上に感じるものが多く、鑑賞にどっぷりとつかったシャガール展でした。
芸術に触れられる時間は貴重ですね。