椎葉平家祭り [観光スポット(宮崎県)]
椎葉村で、11月10~12日で「椎葉平家祭り」があり、最終日の12日に行ってきました。
山奥の秘境の里、椎葉には、初めて訪れます。
TVでは、椎葉平家祭りは見たことがありますが、実際に初めて目にする平家祭り、ワクワクした気持ちになります。
源氏と平家の悲哀の物語のある地です。
約800年前、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の武士が、山深い椎葉の地に逃げのびておりました。
この平家一族のことを知った源頼朝が、那須大八郎に落人の追討を命じますが、
貧しい落人たちの暮らしぶりを見た大八郎は追討を断念し、農耕の手ほどきなどをし、
彼らとこの地で暮らすようになります。
やがて、平八郎は、平家の末裔である鶴富姫と恋に落ち、鶴富姫は懐妊します。
そこに、鎌倉から帰還の命令がおり、帰ることになる那須大八郎。
鶴富姫に「男子が生まれたら我が故郷下野の国へ、女子なら遣わすに及ばず」と言い残します。
やがて鶴富姫は、女子を出産をし、椎葉の地で穏やかな日々を送ったそうです。
二人の悲哀の物語を歌った「ひえつき節』は、歌い継がれています。
パレードに先だって、鶴富屋敷で、平家方のお姫様などのお披露目がありました。
鶴富屋敷
那須大八郎と鶴富姫の像もありました。
いよいよメインの「大和絵巻武者行列」です。
歌い手の乗った御輿に続き、踊り手の向こうに、源氏方が見えてきます。
鶴富姫が待つ、鶴富屋敷のほうに那須大八郎が向かいます。
椎葉神楽の郷土芸能パレードも続いてきました。
宮崎学園高校の吹奏楽部も花を添えます。
那須大八郎が鶴富姫と逢った後、パレードが平家方を伴ってかえってきました。
美しい鶴富姫
こども大八郎と鶴富姫の御輿も
平安絵巻のタイムスリップしたかのようなパレード
いつもは静かな山村の一大イベント
雅の世界に、悲哀のストーリーを知ってみると、いろいろな気持ちがこみ上げてくることです。
自然豊かな山村での絵巻物語、感慨深く楽しむことでした。