寂光院 [観光スポット(京都)]
一つだけ残って木になっている柿
大原の里の小道を歩きながら、寂光院に向かいます。
11月末のこと、まだ紅葉がきれいに見られます。
途中で会ったかわいいワンちゃん。道路沿いのお店の方のワンちゃんです。
受付の門のところから、階段を登っていきます。
シバ漬け発祥の寺でもあるようです。
山門をくぐって、振り返って撮ったものです。
本堂
寂光院は、594年に聖徳太子が、御父・用明天皇の菩提を弔うために創建されました。
そして、平家滅亡ののち、平清盛の娘である建礼門院(平徳子)が隠棲した寺でもあります。
壇ノ浦の戦いで、平家は滅亡し、
息子である安徳天皇は、建礼門院の母(時子)に抱かれて入水しました。
建礼門院も船から身を投げましたが、長い髪を敵方の熊手にからめとられて引き上げられ、生きながらえたようです。
母や兄、最愛の子を失った建礼門院は、出家し、人目を避け、大原の寂光院へ移ってきました。
そう思いながら見る寂光院のたたずまい
一人残され、ひっそりと静かに暮らしていたであろう建礼門院の姿が偲ばれます。
本堂横の池のところです。
諸行無常の鐘楼
(祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり)
平家物語の冒頭に出てきますが、盛大な栄華を誇っていた平家、
その平家でさえもいつかは衰退していってしまう
権力の儚さも感じますね。
建礼門院 御庵室遺跡のところです。
モミジの葉が、風に吹かれてはらはらと舞っていました。
苔むした屋根の上のモミジ
寂光院を出て、下のほうにテクテク歩いていくと、また行くときに出会ったワンちゃんがいました。
私が追い越したら、後をついてきて、慌ててお店の女性の方が連れ戻しに来られました。
私に「ワンちゃんを飼っていらっしゃるのですか。」と聞かれました。
ワンちゃん好きが、この白いかわいいワンちゃんにも通じたのでしょうか^^
寂光院から、三千院のほうへ、ちょっと距離はありますが歩いていきます。
朧(おぼろ)の泉
建礼門院が、京都から寂光院へ隠棲の旅をする途中、
朧(おぼろ)月夜の泉に映るやつれた自分の姿を見て、おかれた身の上を嘆いたといわれる泉。
川のところです。
のどかな大原の里の景色に、心和みます。
次回は、三千院の記事になります。